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【第二種電気工事士技能試験】複線図作成は5つの手順で誰でも簡単にできる

皆さんこんにちは!管理人です。

 

今回の記事は第二種電気工事士技能試験の複線図の作成方法についてです。

 

筆記試験の勉強方法については、

前回の記事で紹介しました。

見事合格された方は、次は技能試験へ向けて勉強を始めることでしょう。

技能試験対策として、最も重要かつ、避けては通れない壁が複線図の作成です。

でも安心してください。

本記事を読み終わるころには、簡単に複線図が書けるようになっていますよ。

 

複線図って何?

複線図作成のコツ

複線図が書けるようになる5つのステップ

複線図を書いてみよう

 

の順番で進めていきます。

読み終わったころには合格確率がグンッと上がっています。

 

複線図作成手順をマスターして一発合格を目指しましょう。

 

 

 

【第二種電気工事技能試験】複線図って何?を解決しよう!

まずは

複線図とは何か?

というところから紐解いていきましょう。

 

複線図とは、

複数の線で書かれた回路図

のことです。

第二種電気工事士の技能試験では、

単線図で試験問題が出題されます。

単線図とは読んで字のごとく、

一本の線で書かれた回路図

のことです。

 

電気は、行きと帰りの通り道が無いと流れることはありません。

電気の流れは一本の線では書き表せないのです。

複線図では行きと帰りの電気の流れを書いた図面だと認識すると、

書き方についても理解しやすくなります。

 

ポイント! ✅複線図とは電気の流れを書く図面のこと

 

 

【今日から書けるようになる】複線図作成のコツは1つだけ

複線図は電気工事の基本中の基本です。

なので第二種電気工事士の試験では複線図が書けないと100%落ちます。

ですが、

複線図が書ければ8割合格していると言えます。

 

複線図を書く上で最も大事なコツは、

電気はプラスからマイナスへ流れる

です。

 

もう一度言います。

電気は「+」から「-」へ流れる

です。

 

問題文に沿って言い換えるなら

電気は「非接地側」から「接地側」へ流れる

です。

これを意識すれば、

複線図を書けるようになります。

 

このコツは頭に入れておいてください。

複線図作成のコツ! ✅電気はプラスからマイナスへ流れる

 

 

複線図が書けるようになる5つの基本手順

多くの人が複線図でつまずいています。

私の周りにも「複線図が分からない、書けない」という人がいます。

それはそうでしょう!

まだ電気工事をしたことが無い素人が試験に臨んでいるのですから。

 

ですがこの複線図、手順を守ればだれでも簡単に書けてしまいます。

その簡単に書けてしまう手順はこちらの5つです。

  • 手順1:各器具、電源を配置する(ジョイントボックスも)
  • 手順2:各器具、電源に「+」「-」を記入する
  • 手順3:スイッチとコンセントに電源から+線を引く
  • 手順4:スイッチの「-」から対象器具の「+」へ線を引く
  • 手順5:各器具の「-」と電源の「-」を全てつなげる

 

この手順を守れば簡単に複線図を書くことができます。

たった5つだけなら簡単そうだね

次は実際に公表問題の複線図を書いてみましょう。

 

公表問題の複線図を書いてみよう

公表問題の複線図を手順に沿って書いてみましょう。

今回は令和3年度と4年度での公表問題1です。

毎年変えてくると思いきや、まるっきり同じ問題です。

これはもう合格してくださいと言っているようなものですね。

 

上図が複線図の完成品です。

当日は電線の長さ種類、色、接続方法の施工条件が追加されます。

今回はそれらは省略させていただいています。

あくまで複線図の書き方の基本手順として活用してください。

 

基本手順をマスターしていれば、どんな施工条件が来ても落ち着いて対応できるようになりますよ。

 

では複線図完成までの手順を解説していきます。

 

複線図書き方手順1:各器具、電源を配置する

手順の部分は赤字表記にしています。

器具と電源は問題と同じ配置に書くようにしてください。

いろんなところに書くと分かりづらくなるよ

 

 

複線図書き方手順2:各器具、電源に「+」「-」を記入する

手順の部分は赤字表記にしています。
各器具、電源に「+」「-」を記入しましょう。



複線図書き方手順3:スイッチとコンセントに電源から「+」線を引く

手順の部分は赤字表記にしています。
この問題にはコンセントが無いのでスイッチへだけ線を引いています。

線を引くときはナナメに引くのではなくて、水平垂直で引くようにしてください。

ナナメに引くと後で分からなくなってしまいます。

それとジョイントボックスでは必ず接続するので、接続マークも記入しましょう。

ナナメに引くとぐちゃぐちゃになるよ

 

 

複線図書き方手順4:スイッチの「-」から対象器具の「+」へ線を引く

手順の部分は赤字表記にしています。

ここは複線図作成でも多くの人がつまづいてしまうポイントですね。

スイッチは「-」なのに器具は「+」。

「-」同士を繋いでしまいたくなりますが、スイッチがONすると「+」が流れます。

スイッチの「-」は器具にとっては「+」なんです。

すぐに理解できなくても、問題をこなしていく内に慣れてくるようになるので安心してください。

 

複線図書き方手順5:各器具の「-」と電源の「-」を全てつなげる

手順の部分は赤字表記にしています。

さぁ、最後の手順です。残りの「-」を全て一本の線でつなぎましょう。

完成です。おめでとうございます。

 

おまけに施工条件を追加したものも書いてみましたので、参考までにどうぞ。

 

【おまけ】施工条件を考慮した複線図

施工条件を考慮した部分は赤字表記にしています。

こんかい仮定した施工条件は、

  • 電線長さ
  • 器具の接地側の電線は白色とする
  • 器具の電源側の電線は黒色とする
  • A部での接続はリングスリーブ接続とする
  • B部での接続は差込形コネクタとする

です。

 

電線の色やサイズ、接続方法や長さも複線図に落とし込むと、ミスが少なくなり合格確率がぐんと上がりますよ。

第二種電気工事士技能試験合格のための複線図作成手順まとめ

もう一度おさらいですが、

複線図作成手順まとめ✅手順1:各器具、電源を配置する(ジョイントボックスも)
✅手順2:各器具、電源に「+」「-」を記入する
✅手順3:スイッチとコンセントに電源から+線を引く
✅手順4:スイッチの「-」から対象器具の「+」へ線を引く
✅手順5:各器具の「-」と電源の「-」を全てつなげる

 

これで簡単に複線図を書くことができます。

書ける気しかしないよ