電気資格lab

独学で電気系資格を取得しよう

第二種電気工事士ってどんな資格?何ができるようになるの?

皆さんこんにちは!管理人です。

電気系の資格と言えば、

第二種電気工事士!」

電気系職業への登竜門となっており、比較的取得しやすい資格になっています。

 

しかし!この第二種電気工事士という資格で何ができるのか?

という点については、間違った認識をしている方がとても多い。

 

なので、今回は

第二種電気工事士では何ができて、何ができないの?

についてハッキリさせたいと思います。

 

業種によっては全く使えない場合があるよ

 

ここが間違い!第二種電気工事士では電気工事できない?

電気工事士には大まかに分けて、第一種と第二種があります。

第一種電気工事士:高圧を含めた電気工事全般

第二種電気工事士:低圧の電気工事

というような認識を持っている方も多いかと思いますが、

これは正しいとは言えません。

 

よく知っておかないと、無免許施工になってしまいます。

第一種電気工事士は、強電に関わる電気工事全般を施工することができます。

しかし!第二種電気工事士を取得していても、

低圧工事ができない場面はたくさんあるんですよ。

後で詳しく説明しますが、とにかくこのポイントは押さえておきましょう。

 

第二種電気工事士ポイント! 第二種電気工事士では、全ての低圧電気工事は出来ない

 

第二種電気工事士で出来ること出来ないこと

第二種電気工事士を取得すれば低圧電気工事はできます。

あれ?さっきと言ってること違くない?

いいえ、低圧の電気工事と言っても条件があるのです。

ちょっと下の表を見てください。

 

工事区分 出来る/出来ない
低圧受電設備の電気工事 出来る
高圧受電施設の低圧部分の電気工事 出来ない
ネオン工事、非常用予備発電装置工事 出来ない

 

表のとおり、

高圧受電をしている施設だと低圧部分であっても、第二種電気工事士では電気工事をすることができません。

あくまでも第二種では、低圧受電設備の電気工事のみです。

低圧受電設備とは、住宅などの一般用電気工作物です。

高層マンションなどは高圧受電している場合が多いので、一般用ではなく自家用電気工作物となります。

第二種電気工事士の資格を持っていれば低圧であればどんな場所でも電気工事ができるというのは間違った解釈なんです。

 

第二種電気工事士ポイント! ✅高圧受電施設の低圧部分の工事をしてしまうと違法になる

 

第二種電気工事士もっとも陥りやすい罠の抜け道

低圧であればこの資格を持っていれば電気工事が出来てしまう。

そんな間違った認識を持った方がたくさんいます。

主に私の周りにはたくさんいます。

ですが!

低圧であっても電気工事できない部分がある

ということは先ほどの表で理解していただけたと思います。

 

じゃあ第一種電気工事士に挑戦しようかな…でも難易度が…

 

という方のために、先ほどの表にちょっと条件を加えてみましょう。

 

工事区分 主任技術者立会有り 主任技術者立会無し
低圧受電設備の電気工事 出来る 出来る
高圧受電施設の低圧部分の電気工事 出来る 出来ない
ネオン工事、非常用予備発電装置工事 出来ない 出来ない

 

ネオン工事などの特殊な工事は出来ませんが、

電気主任技術者の立会いがあれば、高圧受電の施設の低圧部分の工事をすることができます。

また、高圧受電の施設で設備容量が500kw未満の施設であれば、第二種電気工事士を取得後、認定電気工事士へと格上げすることにより工事をすることができるようになります。

認定電気工事士第二種電気工事士を取得していれば講習で取ることができます。

もし主任技術者さんの立会いが難しく、500kw未満の施設であるなら認定電気工事士の資格を取得するのもいいかも知れませんね。

 

第二種電気工事士ポイント!
<高圧受電施設の低圧部分の工事をする方法>
✅主任技術者に立ち会ってもらう
✅500kw未満の施設であれば認定電気工事士を取得する

 

 

第二種電気工事士は人気が高く合格しやすい資格

電気工事の現場代理人を10年経験してきましたが、実はその間にこの第二種電気工事士は取得していませんでした。現場代理人なので直接施工する工事士は必要なかったのです。

工事は下請け業者に委託していましたが、必ずしも全員が電気工事士を取得しているわけではありません。資格が無くても電気工事に携わることはできます。工事のお手伝いをしながら資格を取得していくというような流れですね。

職人の世界なので修業期間があるのです。

こんなことを聞いてしまうと、ちょっと嫌だなと感じてしまうかもしれませんが、工事業界だけで重宝される資格ではありません。

メンテナンス業界でも必要とされる資格でもあります。

応募条件に入れられたり、優遇しますよ!といった求人はたくさん見ます。

比較的合格しやすい資格で人気も高い資格なので、挑戦する価値はありますよ。

 

第二種電気工事士で出来ることまとめ

✅低圧受電設備の電気工事

✅高圧受電施設の低圧部分の電気工事(主任技術者の立会い必須)

✅講習で認定電気工事士になれば500kw未満の低圧電気工事(主任技術者の立会い不要)

 

低圧電気工事であればどの建物でも工事できるという認識は捨てよう

電気系資格の登竜門だから挑戦する価値はあるよ

誰でも受けられるし、就職でも有利になるときがあるしね